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今後、高齢者病院の存在価値は、“単に医療を提供しさえいれば良い”というだけではなく、“高齢者のあり方の教育・育成を行なう”ことにあると思われます。
高齢者は経験による英知を持ち、楽しい生活を送るすべ(術)=ウェルエイジングの啓蒙活動が必要となっています。
むしろ、高齢者こそ経験による英知を持ち、楽しい生活を送るすべ(術)を蓄えています。
これがウェルエイジングで、加齢ととともにその人は魅力を増して、皺すらもチャームポイントになるようなことです。
ウェルエイジングこそが理想的な「高齢者のあり方」といえましょう。
『高齢者のあり方』に理想は“若さや美”を保つことと考えがちです。
“若さ≒美”と捉え、金をかけて加齢に抗する術がないわけではありません。
それはそれとして、自然な『抗加齢術』は必要なのでしょう。押しなべて年を重ねることが悪いと受け止めなくてもよいと考えます。
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高齢者医療の専門性をさらに図るため、平成18年11月から『ウェルエイジングセンター』をスタートさせています。
ウェルエイジングセンターは3つの機能で構成されています。
1.教育
ウェルエイジングの啓蒙活動を地域の医療・介護関係者に対して行なっています。
当センターの主催するセミナーは、自治体からの依頼もあり各地で数多く開催されています。今後とも対外活動を強化させるなかで、院内及び関係者への内部教育も充実させてまいります。
2.研究
a.メディカルケア
専門医による高齢者医療を実践するなかで、診療のみならず薬・サプリメントまで範囲を広げて研究・開発をおこなっています。さらに、海外の取組みへの研究や情報交換なども積極的におこなっています。
日頃の研究結果は、物忘れ外来など診療部門における専門性をより強化しています。
b.活性プログラム
思い出療法、森林療法、ノルディックウォーキングなどのプログラムによる高齢者へのケアをおこなっています。
3.広報
高齢者の専門病院としての当院の取り組みを知っていただくために、広報活動をおこなっています。
また、地域の医療・介護関係者からの相談や病院の見学も受け付けています。
楽しかった昔のことなどを思い出すこと(回想療法)で心と脳に働きかける懐かしい空間「思い出ミュージアム」、豊かな自然に直接触れることのできる庭園、池、杉林など、総泉病院には行き届いた設備が整っています。

思い出療法
わくわくした体験や楽しかった昔のことなどを思い出すことにより心と脳が活性化され、本人の前向きな感情を回復させる回想療法です。

森林療法
車椅子の患者さんでも散歩できるバリアフリー庭園(清馨園)。
庭園には水車小屋、池、藤棚、杉林などが配され、休日には多くの患者さんがご家族と一緒に森林浴を楽しんでいます。

園芸療法
緑にはきれいだ、やすらぐ、おいしそうなど人の感触に訴えるものがあります。
植物を育てることは収穫の楽しみばかりでなく、患者さんのそれぞれの思いが、互いの会話を自然と弾ませていきます。
夏には野菜の栽培・観察をしています。

アニマルセラピー
動物と一緒にいるだけで人は癒された気持ちになるもの。
動物たちとの触れあいが持つ力を療養の場で生かし、日常生活の質をより向上させようとするものです。
人気者のななみ(セラピー犬)ほか、インコや熱帯魚も患者さんたちを和ませてくれています。


今まで取組んだプログラム
ホースセラピー(乗馬療法)
ホースセラピーは欧米では古い歴史があり、一般に広く普及されています。
馬の温もりと歩くリズムがリハビリ効果を生むことは、わが国の研究事業でも報告されています。
当院でも青空の下、馬さん・ヤギさん・ブタさんたちとの触れあいの場を設けました。
本格料理を楽しむ“食事会”
イタリアンレストランのシェフを当院に招いて、患者さんとご家族に外食気分を満喫していただきました。

ノルディック・ウォーキング
各地の自治体と協力しあいながら高齢者の良き“あり方”について啓蒙活動をおこなっています。
その1例として、市原市長も参加された、ノルディック・ウォーキング体験教室があります。一般市民ほか市関係者・保健婦など20名ほどが、『市民の森』を散策して併せ森林療法も楽しみました。

出張セミナー
各地のコミュニティで、ウェルエイジングセンター長が活発に講演活動をおこなっています。
海外では「認知症高齢者施設」においても、入所者はカラフルな洋服やアクセサリーを身にまとい、インテリアにも“華”があるなどとの報告を行っています。
ウェルエイジングの啓蒙活動としておこなっていますので、是非、お声がけください。